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【SAP】購買要求/Purchase Requisition Item Overview 項目説明 - ③

皆さん、どうですか、SAP触ってますか?
私は全然です。いつかSAP導入プロジェクトに再びかかわる日を夢見ています。

この投稿では、記憶を頼りにSAPのPurchase Requisition のitem overviewの項目について解説を行なっていきます。

【SAP】購買要求項目説明

想定読者

  • SAPプロジェクトにアサインされた事業会社の方、コンサルタントの方
  • 購買管理にSAPを使っているものの項目が多くてよくわからん、という人
  • 社内のシステムにSAPを検討している人

想定メリット

  • 購買管理に使用する項目の意味、用途、指定方法がわかる
  • 項目定義書、マニュアルを作成する際に参考になる
  • SAPは社内のシステムとして利用できるのか判断材料になる

Category of Delivery Date

意味: 希望納品日の日付指定方法

用途:希望納品日の粒度を決める、月・週・日付のどの単位で指定するかを選ぶ

Data:CHAR
Length: 1
Technical Name:EBAN-LPEIN

この項目は、希望納品日(Delivery Date)の粒度を決めます。

希望納品日を、月で指定するのか、週か、それとも日付で指定するのかを決める項目になります。

Possible valuesを見た方がわかりやすいでしょう。

Possible Values

  • M:Month ⇒月で指定 2019/8:2019年の8月
  • W:Week ⇒週で指定  2019/22:2019年の第22週
  • D:Date ⇒日付で指定 2019/8/29:2019年の8月29日

これらのどれを選ぶのかによって、次の項目である希望納品日(Delivery Date)に入力出来る値が自動で制御されます。

指定方法:通常業務で使用する粒度をデフォルト設定しておく

毎回毎回指定するのは大変なので、普段の業務で使用する粒度をデフォルトの設定として入れておくことができます。

無難なのは、日付レベルで入力出来るようにすることでしょうか。

商習慣的に、この週のどこかで納品してくれればいい、というものが一般的なのであれば週を、月でよければ月を入れていく、ということになるりす。

関わったことはないので想像になってしまいますが、プラントエンジニアリングの発注をする、などのような規模であれば、

納品は5月中でOK、ということがあったりするのでしょうか。

Delivery Date

意味:希望納品日、要求した場所に要求したものを届けて欲しい日付

用途:見積もり依頼、発注の際のインプットになる

Data:CHAR
Length: 10
Technical Name:EBAN-EEIND

Category of Delivery Dateに従って
入力出来る値が制御される

先ほどの項目の説明でも記述していますが、Category of Delivery DateがこちらのDelivery Dateに入力可能な値を制御します。

Category of Delivery Dateが月なら、こちらのDelivery Dateには月を入れることができるようになる、ということです。

指定方法:マニュアルで入力する、あるいはシステムが自動で入れてくれる

購買要求を、マニュアルで作成している場合は、希望納品日を入れてもらうことになります。

システムが自動作成している場合は、システムにより自動で入力されます。

例えば、受注ひも付きの場合、生産計画にひもづく場合、需要予測システムにより作成される場合ですね。

システムにより入力される場合は、リードタイムが考慮される

マスターの話にも関わってくるのですが、こちらのDelivery Dateが自動で決定される場合、事前にマスターに入力しておいたリードタイムが考慮されます。

受注ひも付きの場合を例にとりましょう。

例えば、9/1に顧客に向けて出荷したい、となった受注があるとします。

しかし、出荷するべきものがまだ倉庫にないので、今から急いで買いに行かないといけない、となった時に、システムが自動で購買要求を作ってくれます。

受注紐づきのケースでは、倉庫内での
受領プロセスのリードタイムを考慮する

この時、購買要求のDelivery Dateは9/1でいいのかというと、そうではない場合が多いと思います。

理由は、倉庫に届いても検品をしたりする時間が必要ですし、さらには倉庫がとても大きい場合は入荷するところと出荷するところの間が

離れている場合はこの間の輸送を細かく計画したり、管理しているケースが多いからです。

そこで、倉庫に届いたものは届いてから2日以内に出荷可能な状況にする、というルールが定められていたりします。

では、Delivery Dateはどうなればいいかというと、この例では9/1の2日前、8/30になります。

このリードタイム計算をシステムは自動で実施してくれます。

ちなみに、この倉庫内での準備に係るリードタイムは、Goods Receipt Processing Lead Time:GRLTと呼ばれます。

リードタイム計算についてはまた別の投稿を作成しようと思います。

Material Group

意味:マテリアルのグループ

用途:同じグループに属するマテリアルを管理する

Data:CHAR
Length: 9
Technical Name:EBAN-MATKL

こちらの項目は、マテリアルマスターで管理するマテリアルのグループになります。そのまんま。

指定方法:マテリアルマスターから自動で取得される

マテリアルを選んでいれば、勝手にマテリアルマスターから取得されますので、マニュアルで入れる必要はありません。

購買の観点で言えば、意識する必要のない項目ですが、この項目は管理の観点で重要になります。

例えば、この月は何をどれくらい買ったのか、そして予算のうちにおさまっていたのか、と予実比較分析をするときに、

分析をする粒度がマテリアル単位だと管理する数が多くて分析がうまくいかなくなってしまいます。

そこで、ある程度同じ属性、性質を持っていると思われるマテリアルは同じマテリアルグループにまとめておき、それを分析の観点として使用します。

いずれにせよ、マスターできちんと定義しておけば意識する必要はないですね。

終わりに

最近は、Sales Forceを触ることが多くなってきています。

内部統制を考慮して社内システムを構築するをする際、SAPだとこうだったなー、あれはできるのだろうか、と考えながらSales Forceをいじっている

のですが、結構なところで「あぁ、これはできないんだ、残念・・・」
と思うことが多いです。

いやぁ、基幹システムとしてはSAPってやっぱり格別だよなーと思いつつ、Sales Forceの設定についても投稿できそうそちらも頑張ります。

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