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【ざっくり解説】SAP IBPの2つのUI、FioriとExcel PVの役割

皆さん、こんにちわ。突然ですが、SAP IBPというソリューションをご存じでしょうか。

SAP IBPは、SAP社が提供するサプライチェーン計画のソリューション、ツールです。

このSAP IBP、比較的新しいソリューションであり、日本企業への導入事例はなかなか少ない状況ではあるのですが、運よく導入に関わる機会がありましたので、そこで学んだSAP IBPの機能概要を解説していきたいと思います。

今回は、SAP IBPが持つ2つのUIである、FioriとExcel PVについて、それぞれの役割を解説していきたいと思います。

まだまだ日本では導入事例が少なく、SAP IBPの知見を持つ方も少ない状況ですが、SAP社としても日本企業への導入には注力している様子ですので、もしSAP IBPの導入を検討されている、あるいは機能の概要だけでも調査したい、という方がいらっしゃいましたら本投稿が参考になれば幸いです。

想定読者

  • SAP社の提供するSAP IBPの導入を検討されている事業会社のご担当者
  • SAP IBPの導入PJに関与することになった事業会社のご担当者
  • SAP IBPの導入担当となったSIer, コンサルティングファームの方
  • 他ソリューションとの比較検討のためSAP IBPの機能を調査したい方

2つのUI – FioriとExcel PV

SAP IBPは2つのUIを持っています。1つは、WEBからアクセスするアプリケーションであるFioriと、皆さんのお持ちのパソコンで使用しているExcel上にSAP IBP上のデータを表示させたExcel PV (Planning View)です。

SAP IBPはクラウド上のソリューションで、データは基本的にクラウド上のデータベースに保持されるのですが、データを確認する方法として、WEBアプリケーションから見る方法と、Excel上にデータを表示させる方法が2つある、ということになります。

それぞれ、役割が異なりますので見ていきましょう。

WEB (Fiori App)

SAP IBPの提供する1つ目のUIが、WEBアプリであるFioriです。

Fioriにアクセスすると、画面上には業務を行うための機能がタイルとして配列され、それぞれをクリックしていくことで実施したい業務を進めていくことが出来ます。

グラフィカルなチャートの作成

Fioriの用途の1つ目は、SAP IBP上のデータを用いたグラフィカルなチャートやKPIをまとめたダッシュボードの作成となります。数値の入力などの具体的な計画業務については、FioriではなくExcel PVという別のUIを活用します。

例えば、拠点別の在庫状況、販売状況、顧客別の利益、製品別の売り上げの推移、などをわかりやすいようにチャートにまとめ、それらをダッシュボード上に配置することが可能です。

サプライチェーン全体の概況を確認したい時は、Fioriでダッシュボードを確認するとよいでしょう。

なお、Fiori上でサプライチェーンの全体について詳細に確認したい場合はSupply Chain Control Towerというモジュールのライセンスが必要となります。

SAP IBPのカスタマイズ、データのアップロード

Fioriの重要な役割として、SAP IBPのカスタマイズ、データのアップロードがあります。

例えば、以下のような作業はFiori上で実施することになります。

  • ユーザーの追加、権限設定
  • タイムプロファイルの設定
  • 需要予測、供給計画などの各種Planning Operatorの設定
  • Key Figureの計算ロジックの設定
  • マスターデータ、Key Figureのアップロード

Key Figureは販売実績数量、売上などの数値情報を意味するのですが、特殊な計算式を設定したい場合はFiori上で実施することとなります。

PoCや要件定義フェーズなどの期間でSAP IBPをスタンドアローンの状況で使用する場合は、CSVファイルに準備したデータをSAP IBPにアップロードすることが可能です。S/4などの他のシステムと連携する場合はFiori上の機能を用いてアップロードすることはありません。

ここまででFioriでできることをご説明してきましたが、だれが利用者になるのかというと、Fiori上では計画の状況を監視することが出来るという意味では主なユーザーはマネジメント層、そしてカスタマイズを実施するという意味では情報システムの担当者レベルが主な利用者になるとご理解頂ければと思います

Excel PV - Planning View

SAP IBPのもう一つのUIは、Excel上でデータを表示するExcel PV (Planning View)です。

計画業務を実際に行う方、数値の入力、数値のレビューをする方であれば主にこのExcel PVを活用されることになります。

Excel Add-Inのインストールが必要

SAP IBP上のデータをExcelに連携するにあたり、事前にSAP社の提供するExcel Add-Inというプラグインをお手元のパソコンにダウンロード、インストールする必要があります。

SAP社の提供するSoftware Download Centerにアクセスし、S-User IDを入力して頂くと、ダウンロードしたいプラグインやソフトウェアを検索できる画面に遷移しますので、そこで「IBP Excel Add-In」と検索しましょう。

Excel Add-Inをダウンロード、そしてインストールしたら、Excel上にSAP IBPのデータを表示することが可能となります。

計画の作成はExcel PV上で実施する

Excel PV上には、実績情報や過去に作成した計画情報を表示させることが出来ます。

過去にどれだけ販売実績があるのか、そして過去の販売計画との差異はどれぐらいあったのか、という差異分析も可能ですし、今後の計画を作成するときにもExcel PVをかつ要します。

Excel PV上では、需要予測や供給計画作成のPlanning Operatorの実行も可能で、これらを実行することで将来日付の計画が自動で作成されます。その後、必要に応じて微修正を加え関係者やマネージャー陣と議論をしつつ、計画を最終化していくという使い方をします。

一般的なExcel PVの使用方法は以下の通りです。

  • 計画サイクルの開始
    • 過去の実績情報を確認、必要に応じて修正
    • Planning Operatorを実行、SAP IBPが計画を作成
    • 計画をレビューし、修正が必要な個所があれば対応
    • 関係者と認識合わせの会議を実施し、計画を最終化
  • 次の計画サイクルへ
    • ・・・

終わりに

本投稿では、SAP IBPが持つ2つのUIについて簡単に解説させて頂きました。

計画業務を実施するご担当者のレベルとしてはExcel PVが主に利用するものであるため、Excel PVで実施できること、そしてどんな使い方をすればいいのかについてはもっと知りたいという方も多いかと思います。 また別の投稿でExcel PVの使用方法の詳細を解説したいと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。

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