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【SAP導入】初心者が知っておくべきこと、独学で1人前になる勉強方法

前置き:初心者に優しくないSAP導入プロジェクト

皆さん、こんにちわ。突然ですが、SAPって、とっつきにくいですよね。

色々な機能があるというのはわかりますが、そうした機能を活用するための項目が画面上に敷き詰められ、いったいどの項目をいじってどのボタンを押せばいいのか、ということを把握するだけでも大変です。

特に、SAP導入プロジェクトに関わることになったSAP未経験の方、初心者の方は何から学んでいけばいいのか、という点で迷われる方が多いのではないでしょうか。

こちらの投稿では、そうしたSAP未経験の方、SAP導入プロジェクト初心者の方向けに私が執筆した書籍をご紹介しています。

以下にて、内容を一部抜粋して記載しておりますので、ご興味がおありの方はぜひ購入を検討頂けますと幸いです。Kindel Unlimitedをご利用の方は無料でご覧になれます。

なお、私はこれまでにコンサルタントとして複数のお客様のSAP導入プロジェクトに関わり、以下領域の業務設計、要件定義、システム設計、開発とテスト等を担当してきました。 現在も需要予測、S&OP関連のモジュール導入を担当している状況です。

  • 担当してきた業務領域
    • 購買管理
    • 販売管理
    • 在庫管理
    • 物流実行
    • 需要予測
    • S&OP
    • 管理会計
    • カスタマーサポート、保証

皆さんがご自身の意思でSAP導入をしたいと思われているかはわかりませんが、これからSAP導入をするという立場になった場合、熱心な方はまず事前知識としてSAP導入プロジェクトについて勉強しようと考えられると思います。

当然ながら私自身にもSAP未経験の時がありましたし、未経験の業務領域を担当することになったときは色々とイチから学んでいく必要があります。

しかし、多くの方が「いったい何を知っておけばいいのか?何からどうやって勉強していけばいいのか?」という点を疑問に思われるのではないでしょうか。

なぜ私がそう考えるのかというと、私自身がSAP導入プロジェクトに初めて関わることになったときに、自分自身がそう感じたからです。

例えばSAPに関する書籍等をAmazon等で探しても、SAPの製品そのものについての解説や、SAPという会社についての解説があるばかりで、SAP導入プロジェクトというものがどう進んでいくのか、SAP導入プロジェクトに巻き込まれた場合にどんな仕事をしていくことになるのか、そして何を学んでいけばいいのか、どうやって学んでいけばいいのか、という点を解説する書籍はほぼ見つからないためです。

あるとしても、英語で記述された1冊1万円近くする書籍がほとんどです。

それこそがSAP導入の経験が転職市場やフリーランスの求人募集において高い価値を発揮している要因でもあるのですが、とにかくSAP導入プロジェクトは初心者に優しくありません。

そこで、SAP導入プロジェクトに関わることになった方、特にコンサルタントの方、または事業会社で情報システム部門に在籍されており、SAP導入プロジェクトにアサインされることになった方で、各種業務領域における担当者となられた方を対象に、まずはどういったことを理解しておくべきなのか、そしてどういったことを勉強していくとSAP導入プロジェクトの中で活躍するために必要な知識を手に入れられるのか、またその勉強方法についてまとめた書籍を出版しようと考えました。

SAP導入プロジェクトでキャリアを形成していきたい、フリーランスとして独立したい、という方向けにもどうやったら一人前になれるのか、という部分では参考になる情報があるかと思います。 ご興味御座いましたら是非ご覧いただけますと幸いです。

想定読者

  • SAP導入プロジェクトに初めて関わることになったコンサルタントの方
  • SAP導入プロジェクトに初めて関わることになった事業会社の情報システム部門の方
  • SAP導入プロジェクトの進め方を知りたい方
  • キャリア形成としてSAP導入に必要な知識の身に着け方、勉強方法を知りたい方

期待できるメリット

  • SAP導入プロジェクトの進め方、流れ、タイムラインがわかる
  • SAP導入において知っておくべき基本事項がわかる
  • SAP導入において必要な知識を身に着けるための勉強方法がわかる

初心者が知っておくべきこととは

SAP導入プロジェクトの流れ

SAP導入プロジェクトにこれから関わります、という方はまず、SAP導入プロジェクトの流れを理解しましょう。

もちろん、企業によって、あるいはプロジェクトによってどのような進め方を取るか、という点は細かくは変わりますが、大まかには共通している点があります。

まずはこうした、大まかなプロジェクトの流れを理解するようにしましょう。

プロジェクトの流れがわかると、今、プロジェクト全体では何をしていて、何を成果物として作っていく必要があるのか、という点を理解することが出来ます。

そうすることによって、自分自身が担当している作業とは何なのか、考えなくてはいけない物事の範囲はどこからどこまでなのか、という点が明確になり、日々の作業スケジュールを立てることも容易になります。

逆に、今はまだ考えなくてよいこと、という点も把握できますので、無駄な作業を省いて業務に取り掛かることが出来ます。

したがって、まずはSAP導入のプロジェクトの流れを理解する様にしましょう。

SAP導入プロジェクトは計画、設計、開発、テスト、そして以降、保守と続くのですが、初心者の方がプロジェクトに新たに参画する場合はほとんどの場合が計画、設計、開発、テストフェーズとなります。そこで、本書籍では計画、設計、開発、テストフェーズまでを取り扱い、SAP導入プロジェクトの流れを順を追って具体的な作業内容、成果物に至るまで解説しています。

SAPの基本要素:業務オペレーションとそれを構成する要素

SAPの導入によって提供される業務プロセスがどういったオペレーションで実行されるのか、という点と、そうしたオペレーションを行う上でどういった要素が関係しているのか、という点を理解することも重要です。

業務オペレーションを実行するということは、SAPに手作業で、あるいは自動化された形でデータを打ち込んでいくということになるのですが、どういったマスターデータ、トランザクションデータがあるのか、テーブル構造はどうなっているのか、カスタマイズはどのように実施されるのか、という点を理解するとSAPを知っている、と言えるようになります。

もちろん、いきなりSAPが提供する機能や画面上に存在する項目の全てを理解しろとは言いません。ここでは、あくまで前提知識となるものを理解することの必要性を言っています。

ここで前提知識を得ることで、その後、実際の業務の中で何かしらの調査や検討を進めなくてはいけなくなったときに、どこをどういった視点で調べる必要が出てくるのか、という点が自分自身の中で明らかにできるようになり、あとは実際に調査をするだけ、という状態になります。

SAPの機能を調査する方法≒独学で1人前になる勉強方法

大まかにプロジェクトの流れ、そして前提知識を得たら、あとは必要に応じて個別に調査をすることが出来るようになりましょう。

もちろん、業務の中で必要性に駆られた状態でなくても自分自身の自己研鑽のためにSAPの機能を調査することは成長につながりますし、将来的に業務の中でも生かされ、またはキャリア形成の部分でも役に立ちます。

したがって、独学で勉強が出来るようになりましょう、と言い換えてもよいでしょう。

自分自身で調査するのではなく、SAPについて詳しい方にお聞きしたほうが早いこともあるでしょう。しかし、毎回周囲のメンバーに聞いていると、自分自身の成長につながりませんし、同じことを繰り返していると自分自身がプロジェクトに貢献していない状況になってしまいます。

少なくとも、何から調査すればいいのか、程度は周囲のメンバーに相談してもいいですが、実際に調査する作業自体は自分自身で完結できるようになるべきです。

これが出来ると、あとは加速度的にSAPの理解が進みますし、自分自身で対応できる業務の範囲が拡大していきます。 したがって、何か確認する必要がある事項が出た場合に自分自身でSAPの機能を調査する方法、言い換えれば独学でも1人前になれる勉強方法を身に着けるようにしましょう。

本書籍では、具体的にどうやれば自分自身の力で学習を進めていくことが出来るのかという点を解説しています。

終わりに

SAPは結構とっつきにくく、会社によってはとりあえずCertificationをとれ!というスタンスである場合や、SAP社の提供する研修にとりあえず参加させようとする場合がありますが、私個人としてはそういった方法では特にSAPに初めて触れるような初心者の方の場合、SAPへの理解は深まらないと思っています。

むしろ、ある程度SAPを知っている状況でないとCertificateも研修コースへの参加も意味が無いと考えています。

持論にはなりますが、「自分で調べて、実際にやってみる」が一番理解が深まる方法だと思っていますので、ご興味がおありの方は本投稿でご紹介した書籍の内容をご確認頂き、ぜひ実践頂ければと思いいます。

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