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クラクフ2日目 - ヴィエリチカ岩塩坑、シンドラーの工場

さぁ、クラクフ2日目です。
今日は、この旅行で最も期待しているヴィエリチカ岩塩坑に行ってきました。
結果としては、期待を大きく超えてくれました

ヴィエリチカ岩塩坑では午前中を過ごし、その後シンドラーのリストでロケにも使用されたシンドラーの工場でツアーに参加しました。どちらも内容は盛りだくさんでした。

ヴィエリチカ岩塩坑へ

移動方法は2つです。バスでちょっと時間をかけていくか、Uberなどでさっと行くか。

まず、移動についてですが、クラクフ本駅から出ているバスに乗る方法と、タクシーでさっと行く方法があります。タクシーは高いので、私はバスで行くことにしてチケットも買ったのですが、まずバス乗り場で来るはずのバスの番号が見つからない・・・という事態に陥りました。

バスには番号が振ってあり、その番号がバス乗り場には書いてあるのですが、今回乗るはずの304がどうしても見つからず、タイムオーバー。すると、道の奥、壁になっていて見えていないところから304の番号が表示されたバスが現れ、そのまま出発していきました。

私は仕方がないのでバスよりも早く行けるUberを使い、ヴィエリチカ岩塩坑へ向かいましたが、もしバスで行くことを検討されている方がいれば、以下の図を参考にしてください。
Googleマップで表示される場所にはバスが来ませんので注意です。

Mapで見ると超あほみたいですが、バスが止まっている位置の前は高い壁になっており、私がいた位置からは全く死人ができない状況でした。

ヴィエリチカ岩塩坑、約2時間のツアーに参加

ヴィエリチカ岩塩坑の内部に入るには、ツアーに参加する必要があります。ツアーは言語別に分かれ、一つのグループで大体20~30人程度に分けられ、ガイドさんに率いられる形で始まります。

公式ホームページなどで申し込んでいる場合はIndividual touristのレーンで、パッケージツアーなどで参加する場合はGroup touristのレーンに並ぶことになります。
(家族連れでも、公式ホームページから申し込んでいればIndividual tourist)

大きい荷物は持ち込めないので、バックパックなどを持っている方は事前に預けておく必要があります。(預けるのは無料)

ヴィエリチカ岩塩坑につくと、こんな感じの建物が出迎えてくれます。

チケットには入場時間が買いてあり、その時間になると建物の中に入ることができるようになります。建物の中ではガイドさんの声を聴くためのトランシーバーを渡されます。

時間になると、ホールに通され、ガイドさんの声を聴くためのトランシーバー的なものを渡されます。

それではツアーの始まりです。階段を380段下りていくと、岩塩坑にたどり着きます。
人が多いので迷うことはないと思われますが、万が一はぐれるとなかなか見つけることが難しいので、ちゃんとガイドさんについていくようにします。

壁についている岩塩はなめてもOKとのことですが、シャンデリアや像はNGです。ガイドさん曰く、黒いやつよりも白いやつか透明な部分をなめるようにしてください、とのこと。
私はなめませんでしたが。

ちなみにガイドさん曰く、ヴィエリチカでは岩塩坑にいると塩の空気を吸うことができるため、5分いれば1年長生きすることができる、という話があるそうです。
「私はこう見えて121歳です」と言っていたガイドさんが印象的ですね。

この壁も、もちろんすべて岩塩です。

キンガ王女の伝説

この岩塩坑ですが、キンガ王女の伝説というものがあります。

キンガ王女はハンガリーの王女で、ポーランドに嫁ぐことになっていました。
キンガ王女は結婚のタイミングでハンガリーの宝石などをポーランドにもっていくように父王に伝えられるのですが、キンガ王女はハンガリーには塩が取れる山が多い一方でポーランドには塩を取ることのできる場所がないため、何とか岩塩を持っていきたいと考えました。

なぜそうしたのかキンガ王女もわからないそうなのですが、キンガ王女はポーランドの王子との婚約指輪をハンガリーの岩塩坑に投げ捨てます。
その後、ヴィエリチカで岩塩を求めて採掘がおこなわれると、なんとキンガ王女が投げ捨てた指輪が見つかり、キンガ王女の命でヴィエリチカは本格的な採掘作業が行われるようになりました。

その結果、ヴィエリチカ岩塩坑はヨーロッパ最大の岩塩坑となり、ポーランドに利益をもたらすようになるのでした、というお話です。

キンガ王女と、その王女の指輪を見つけた工夫の像ですね。
塩を地中深くから持ち上げるための人力リフトを動かす装置なんかも見れます。
岩塩坑の中にも礼拝堂が設けられています。

聖キンガ大聖堂

今回の旅のハイライトですね。
聖キンガ大聖堂と呼ばれる空間に、岩塩でできたシャンデリア・像・最後の晩餐の壁画があります。事前に予習していた写真と比べると実物はずっと明るい雰囲気を持っていて、きれいでした。

ロードオブザリングのMoriaにするにはもっと暗くしないといけないですが、この雰囲気で十分美しいです。

階段上からみた図
壁には工夫やキンガ王女などの絵が描いてあります。
このシャンデリアが岩塩でできている、とは驚きですよね。
礼拝堂でしょうか。美しいですね。

聖キンガ大聖堂のあとには、不思議な色をした泉に出会うことができます。
ここにコインを投げ入れると、願いが叶う、あるいはもう一度ヴィエリチカ岩塩坑に来ることになるそうです。

ガイドさんは10歳の時にここにきて、コインを投げ入れたそうです。
その結果、15年後の今もヴィエリチカ岩塩坑にとらわれるようになってしまったとか・・・
ガイドさん25歳なんですね。

不思議な色ですよねー。
これは、特に説明はなかったですがダンジョンっぽかったので写真撮りました。
岩塩坑を抜けると、お土産屋さんとレストランがある場所に出ます。
ツアーはそこまでで、そのあとはレストランで食事してもいいし、そのままリフトに乗って地上に戻ってもOKです。

ヴィエリチカ岩塩坑、最高でしたね。また来たいと思いました。

シンドラーの工場へ

当日になってチケットを予約していないことに気づき、GetYourGuideでツアーに申し込み、シンドラーの工場に行きました。
https://www.getyourguide.jp/

この工場ですが、シンドラー色を前面には押していません。
内容は、当時のクラクフにおける人々の暮らし、ナチによる迫害の実態が多く、シンドラーさんのことを主に取り扱っているわけではありません。

たまに、シンドラーのことが全然書いてないじゃないか、とクレームを言ううお客様がいるらしいのですが、そこは気を付けたいところですね。

今回はGetYourGuideのツアーに申し込んだこともありあまり写真が撮れていません。
団体行動が多くなり、写真を撮ろうにも人の頭や体で被写体が隠れてしまっている、という状況で写真撮影はあきらめてしまいました。

一人でじっくり見たい、写真もたくさん撮りたい、という方は公式ホームページから予約をするほうがいいと思います。

外観はこんな感じです。
映画シンドラーのリストでまさに見ていた光景です。
工場内にはフィルムカフェというものがあり、そのなかでは撮影時の写真なんかを見ることができます。
こちらもフィルムカフェの中からとった写真です。リーアムニーソンとスピルバーグ監督が映ってますね。
見つけてしまいました。逆卍。
1940~1945年のクラクフには、建物のいたるところからこうした旗(?)が下げられていたそうです。
こちらの階段は撮影で使用されていたものになります。ユダヤ人の女性が、シンドラーに両親を助けてほしいと頼みに来るときに使われています。
奥の通路からシンドラーが出てくるシーンですね。
先ほどの写真で上に見えていた部屋になります。
この部屋では、シンドラーと会計士の二人のシーンが撮影されたそうです。
ゲットーの様子を再現した通路です。ユダヤ人は外もまともに見えない狭いレンガ造りの家に閉じ込められていました。
シンドラーが実際に使っていた部屋です。机の中央に、シンドラーの写真があります。

結構さらさら~と進んだツアーでしたが、実は1時間かかっていたので、一人できちんと見ようとすると2~3時間はかかるのではないでしょうか。

途中、私が日本人であると気づいたガイドさんは、日本人のなかにもシンドラーのようにユダヤ人を救い、正義の人として称賛されている人がいる、という話をしてくれました。
普段だったら誰それ?というところ、今回は事前に調べていたので杉原千畝のことですよね?と答えることができました。

シンドラー以上にユダヤ人を救った人なんですよ、と同じツアーに参加されていた方々にガイドさんが説明するのを聞いて、少し誇らしい気持ちになることができました。

クラクフ2日目はこんな感じです。
だいぶ、疲労がたまってきました・・・

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