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初めての就職活動、転職活動を成功させる方法 【方向性を定めて後悔のない選択を】

本投稿では、これから就職活動を始めようとしている学生さん、または初めて転職活動を使用としている社会人の方向けに、初めの就活、転職活動を成功させる方法についてご紹介したいと思います。

本投稿でお伝えしたいのはズバリ、自分自身のキャリアの方向性から考えることの重要性です。学生さん、社会人の方、どちらにとっても有益な内容となることを意識していますので、ぜひご覧になってください。

想定読者

  • 就職活動を始める、あるいは早めに就活の準備をしておきたい学生の方
  • 初めての転職活動を行う社会人の方
  • 就職活動、転職活動のやり方がわからない方

読んで頂くメリット

  • 就職活動、転職活動を行う上で必要な考え方がわかる
  • 今後の自分自身の方向性を知る方法がわかる
  • 中長期のキャリア形成の考え方がわかる

投稿主のこれまでの社会人経験

まず初めに、就職活動、転職活動の方法を語ろうとしている投稿主はいったいどんな人間なんだ、という点が気になる方がいらっしゃるかと思いますので、私のこれまでの社会人経験、転職経験を語ります。

以下に、私が大学卒業後から現在に至るまでの社会人経験、転職経験の概要をまとめます。

  • 私立大学の理工学部を卒業(学士)
  • 外資系IT機器メーカーに入社
    • 自動車製造メーカーを担当顧客とするコンピューター、サーバーの営業
  • 外資系コンサルティングファームに転職
    • 新規事業立ち上げの支援、それに伴う新規設立会社の業務設計、システム導入
    • USCPA(米国公認会計士)の資格を取得
  • 外資系フィナンシャルアドバイザリーファームに転職
    • 顧客の投資基準策定、企業価値評価、M&Aアドバイザリー
  • 日系フィンテックのスタートアップ企業に転職
    • 経営企画、IPOを見据えた社内の規定整備とシステム導入、顧客向けコンサルティングサービス
  • 外資系コンサルティングファームに転職
    • ITコンサルタントとして顧客のDX推進に向けた業務設計、制度設計、システム導入
    • 所属コンサルティングファームの経営企画を担当し、M&A、ニアショア開発、採用に関与

いかがでしたでしょうか。何度も転職している人なんだな、というネガティブな印象をお持ちになられるかもしれませんが、私自身はこれまでのキャリアについてはネガティブにはとらえておらず、むしろ着実にキャリアアップを出来ていると考えています。

転職を通じて年収は上がっているのか?

「こんなに転職して、年収は上がっているの?」という疑問を持つ方がいるかもしれませんので、証拠にはなりませんが年収がどのように推移していったかについてもご紹介しておきます。

  • 外資系IT機器メーカー:600万円
  • 外資系コンサルティングファーム:850万円
  • 外資系フィナンシャルアドバイザリーファーム:980万円
  • 日系フィンテックのスタートアップ企業:750万円
  • 外資系コンサルティングファーム:1550万円

一度、スタートアップ企業に転職したことで大きく年収が下がってしまっていますが、現職である外資系コンサルティングファームではその経験が買われ、大幅な年収アップにつなげることが出来ています。

必ずしも年収を上げることが大事とは言いませんし、豊かな人生を送るために必要だとも言いません。しかしながら、私は仕事選びの際には自分の行きたい方向性を定め、その方向性と合致する会社、職種を選択し経験を積んでいくことでこれまでのキャリアが出来上がっていると考えています。

この投稿では、そうした自分自身のキャリアの方向性を描くための方法を解説していきます。

就職活動、転職活動の成功とは - 内定をもらうことではない

少し視点を変えて、そもそも就職活動、転職活動の成功とは一体何か、考えてみましょう。

内定をもらうことは一つのゴールではありますが、それ自体が成功を意味するでしょうか。内定をもらったとしても、その会社が行きたくもない会社であったり、ブラック企業であったりしたら、その内定は成功を意味するのでしょうか。

もちろん、内定そのものは就職活動、転職活動の成功と同じではありません。大事なのは、皆さんが豊かな人生を歩むうえで、適切な方向性に進むことがその会社で出来るかどうか、です。

自分が進みたい道を歩める会社への就職

自分が進みたいと思える道を歩めるか、自分が行きたい方向性と会社が提供してくれる機会が合致しているか、それが就職活動、転職活動の成功を判断する際の材料です。より簡単な言い方にするならば、やりたいことが出来るか、またはやりたいことが出来るようになるための準備がその会社ではできるか、という点が就職活動、転職活動の成功を分けます。

長い人生、一つの会社で勤めあげることは一般的ではなくなりました。会社は従業員に対して望むキャリアパスを用意してはくれません。したがって、自分のキャリアは自分自身で形成する必要があります。しかし、もし自分自身の求めているキャリアの方向性が固まっていない状況ですと、会社や上司が言うとおりに仕事して、自分がやりたいことなのかもわからないままに専門性がある程度身につき、その道にしかもう進めない、後戻りも方向転換もできなくなってしまう、という危険性があります。

最低限、生きるためのお金がもらえていればいいかもしれませんが、場合によっては激務な割に薄給で、給料を上げようと転職しようにもそれすらも出来ない状況に陥っており、会社にしがみつくしかなくなってしまう。そして、「こんなはずではなかった」と後悔する人も実際に多く存在しています。

就職活動、転職活動における成功とは、就職あるいは転職後に、自身が求めている方向性に進んでいけていると確信できている状況のことです。

「こんなはずではなかった」とならないための方法

自分が進みたい道を歩む、これが出来ることが就職活動、転職活動の成功だと述べましたが、逆に言えば、会社に就職、あるいは転職したものの、あとで「こんなはすではなかった」と思わないような選択をすることが、成功であるともいえます。

そのためのカギは、自分が進みたい道、進みたい方向性を前もって見つめ、朧気でも考えておくことが重要となります。前置きが少し長くなりましたが、以降は就職活動、転職活動を成功させるための考え方、情報収集の仕方、そしておすすめ求人サイト、転職エージェント、およびそれらの使い方をご紹介します。

就職活動、転職活動の成功のために - やることは実質同じ

まず、ざっとどんな考え方で就職活動、転職活動に臨むことが重要なのかを解説します。

  1. 自分の過去の経験を基に、どんなことをしたいかを考える
  2. 自分が求める方向性をイメージする
  3. 自分が求める方向性とマッチする業界、会社、職種をリストアップする
  4. 各業界、会社、職種について情報収集、比較検討し自分の求める方向性に近い会社へアプライ
    • 学生の場合は企業のホームページからアプライ
    • 社会人の場合は求人サイト、転職エージェントを活用
    • 必要な場合は、資格の取得なども

自分の過去の経験を基に、どんなことをしたいかを考える

初めに、自分が今後豊かな人生を送る、楽しい人生を送るためにどんなことをしていきたいかを考えます。その時、考えるべきは過去の経験です。

  • 学生さんの場合(例)
    • これまでの人生で楽しかったこと、その理由
    • どんな勉強が楽しかったか、その理由
    • もう経験したくないと思ったこと、その理由
  • 社会人の場合(例)
    • どんな仕事にたいしてやりがい、面白みを感じるか、その理由
    • 自分が興味のあることは何か、その理由
    • もうやりたくないと思う仕事は何か、その理由

仕事とは関係のないことでも構いません。やりたくないこと、やりたいことを整理します。やりたいことは、結構見つけるのは難しいのですが、やりたくないことは簡単に見つかるので、ノートに書き出してみることをおススメします。書き出すときには、なぜそう思うのか、という理由も併せて考えるようにしましょう。そうすると、自分が今後の人生でも大事にしていきたいと思うポイントが、ぼんやりと見えてきます。

過去の振り返り(例)

  • 数学と理解の授業が好きだった。問題を解いて、その回答が正解だと楽しいから。
  • 問題には一人で立ち向かうようなやり方のほうが好きだ。グループワークだと、考えがまたまらずに結局何も進まないということがあるから。周りに足を引っ張られるのがすごく嫌だから、個人プレーできる仕事がいいかも。
  • 新しいものが好きだから、ITとか、Digitalとかが関係するものには携わって痛いかもしれない。給料もよさそうだし。
  • 人前で話したり、知らない人と話すのはすごく緊張するけど、授業の発表とかでは前もって準備しておいて、うまくやり切っていた。うまくプレゼンテーションを出来たときは達成感も感じたから、仕事でもやりがいを持って臨めるかも。

自分が求める方向性をイメージする

次は、自分が今後やっていきたいと思った内容により具体的な条件に加えながら、少しずつ仕事のイメージにまとめていきます。

たとえば、「繰り返しの作業は苦痛だ」と思う人なら、「頭を使って試行錯誤する仕事」が楽しみを見出せる仕事かもしれません。「外国人との交流が好き」と考えている人なら、「グローバルに働ける仕事」という風に、少しずつ整理をしていきましょう。

やりたいこと、あるいはやりたくないことを複数洗い出しているはずなので、それらを総合的に考えて、自分が求めている方向性とは一体どんなものか、少しずつ解像度を上げてはっきりとさせていきます。ポイントは、1,2年先のことを考えるのではなく、少し先の5,6年先、あるいはもっと先を考えることです。短期的な視点で考えると、自分が今いる現在地からしか考えられなくなってしまいますが、長期的な視点を持つと、本当に自分が行きたい方向性を考えることが出来るようになるはずです。

なお、この段階では、まだかっちりと「特定の会社のこの職種」とまで決める必要はありません。先にそういった会社レベル、職種レベルで考えてしまうと、自身の視野を狭めてしまう要因にもなるので、まだ「こんな感じのことをしたい、こんな感じになれたらいいな」という方向性にしておきましょう。

方向性のイメージ(例)

  • 業界や会社が持つ課題、問題に対してアプローチを考える、問題解決を仕事にするのは面白いかもしれない。
  • 個人プレーが好きだからある程度若いうちから裁量を持たせてくれるような会社がいいのかもしれない。
  • 興味があるのがIT、Digitalだから、この辺りを製品やサービスとして扱っている企業がいいのかな。いや、社内の情報システムみたいな部門だったら、別にIT、Digitalを製品やサービスとして扱っている必要もないか。
  • 知らない人と話すのは疲れるから、営業、特に新規顧客開拓の営業とか、電話営業とかはやりたくないな。やるなら長い期間をかけて関係を構築して生きた。そうなると、営業が仕事をした後にプロジェクトベースで動くエンジニアとか、コンサルタントとかがいいのかな。または、社内の管理部門とかでもいいのかもしれない。

自分が求める方向性とマッチする業界、会社、職種をリストアップする

ここまでで自分が求める方向性がある程度決まりました。そこで、これらの方向性とマッチする業界、会社、職種を調べて、リストアップします。

たとえば、「人と話すのは苦手。理科系の実験と、レポートとかの資料を作るのは好き。ただ研究職はちょっと違うかなぁ。数年後はレポートを作ったりする現場からは離れて、レポートの内容を基にして何か仕事に活かしてみるとか、やってみたいかな」という人であれば、化学薬品製造メーカーの品質管理マネージャー、小売業の需要予測プランナー、製造業のデータ活用推進室室長、等の仕事が方向性と合致するかもしれません。

ここでも重要なのは、目先の1,2年のことだけを考えるのではなく、数年先、5,6年先、あるいはもっと先を考えたうえでどんな仕事がうまく自分の求める方向性をマッチするかを考えることです。こうして整理してきた方向性を基にして、現実世界に存在する仕事ではどんなものがマッチするのかを考え、その業界、会社、職種をリストアップします。

そうすると、自分のキャリア形成にとってよさそうな業界、会社、職種の一覧、つまり仮に就職、転職しても後で「こんなはずではなかった・・・」と後悔するリスクの少ないものの一覧が出来上がるわけです。

もちろん、ある程度業界の知識、会社の知識、職種の知識が無いと、個々までで整理してきた方向性に対してマッチするものを見つけることは出来ません。この世界にはどんな業界があるのか、どんな会社があって、それぞれどんな職種を抱えているのか、といったことを全く知らない状況では、どんな仕事が自分にとって良さそうなのか、わかるはずもありませんね。このブログでは情報収集の方法についてもご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。

各業界、会社、職種について情報収集、比較検討し自分の求める方向性に近い会社へアプライ

さて、ここまででなんとなく自分のキャリア形成にとって良さそうな業界、会社、職種がリストアップされました。あとは、より詳細に情報収集を行い、比較検討することで、より自分の求める方向性に近いものを選択していくというステップとなります。

その結果、残った企業に対してはアプライをしていくわけですが、学生さんの場合は各企業の採用ホームページから、社会人の方であれば同様に採用ホームページも使えますが、求人サイトや転職エージェントを活用することもできます。

このブログでは、就職活動、転職活動における情報収集の方法に加えて、求人サイトの活用方法、転職エージェントの活用方法についても解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。

情報収集の方法・おすすめツール、求人サイト・エージェントの活用方法

自分自身のキャリアの方向性と合致する仕事として、どんなものがこの世界にはあるのか、という点を調べるための方法をご紹介します。

  • 業界本を読む
  • 企業の口コミを調べる
  • 企業のホームページ、採用ページを見る
  • 知り合いのつてを使って社員から話を聞く、OB、OG訪問をお願いする
  • 求人サイト、エージェントを活用する

業界本を読む、という点は最初にやったほうがいいかと思いますが、あとは好きに取り組んでいっていいと思います。いきなり社員の話を聞きに行ってもいいですし、求人サイト、エージェントを活用してもいいです。社員が見つからない、という人は、求人サイト、エージェントを活用して詳細な情報を仕入れることになるかと思います。

業界本を読む

事前知識が全くない、という方、特に学生の方なんかは、この世界にどんな仕事があるのかも全く知らない、という方が大半かと思いますので、業界の知識を得ることから始めましょう。おすすめの方法は、以下の2ステップです。

  • 広く業界のことを取り扱った書籍を読む(どんな業界と呼ばれるものが存在するのかを理解する)
  • もっと知りたいと思った業界についての専門書籍を読む

まずは鉄鋼業界、化学品業界、総合商社、建設業、コンサルティング、IT業界、といった具合に、この世界にはどんな業界が存在するのか、という点を広く浅く理解しましょう。そして、さらに細分化した細かな区分けを理解していくと、より的を絞った就職活動、転職活動ができるようになります。

例えば、IT業界でいえば、ITのハードウェアを扱う企業、ソフトウェアを扱う企業、ハードあるいはソフトは持っていないけど導入サービスを扱うシステムインテグレーター、といった企業が存在しているんだな、といった理解を進めていくことが必要です。企業の名前なんかを覚える必要はありません。業界の構造を理解する、という点が重要です。

業界を広く理解するという観点では、毎年刊行されている「会社四季報」、「日経業界地図」などが有名ですので、そちらを見てみるとよいでしょう。以下にアマゾンのリンクを貼っておきますが、正直言って初めのページから最後のページまで精読する必要性があるものではないので、店頭に並んでいるものを立ち読みするか、メルカリで1年古いものを購入して流し読みし、もっと詳しく見てみたいページはやはり後で店頭で立ち読みするのがよいかな、と思います。

業界のことをある程度理解したら、次は特定の業界に絞った書籍を通じて今度は企業レベルでどんなことをやっているのか、という情報を仕入れていきましょう。おすすめの本は、「業界大研究」シリーズと、「動向とカラクリがわかる」シリーズです。これらの本は毎年刊行されているものではなく、出版している企業が更新の必要性をかんじたら新しい版が出されています。

業界の特性、トレンド、各企業の取り組み事例、などが細かく記載されているので、これらの書籍は購入する価値があると感じています。以下に、いくつか例を挙げていますが、各シリーズで取り扱っている業界が異なるので、ぜひ調べてみてください。こちらも、就職活動や転職活動を終えた人が メルカリで出品していることが多いので、こちらで購入するのもコストを抑えられてよいかと思います。

企業の口コミを調べ

企業レベルの情報を知りたい場合は、社員の口コミを見てみると生の声が聞こえて面白いですし、理解も進みます。口コミのいい点は、書籍やホームページでは企業の良いところだけが取り扱われがちなところが、悪い点も指摘されている点です。

以下に、私がおすすめする口コミサイトを上げさせて頂きます。いずれも会員登録は必要ですが、無料で内容を見ることが出来ます。転職を意識した、社会人の方向けのサイトではありますが、学生さんでも必要事項を登録することで問題なく内容を閲覧することが出来ます。

一番のおすすめはオープンワークです。オープンワークでは、組織体制、働きがい、ワークライフバランス、企業の強み、弱み、入社理由と入社後のギャップ、女性の働きやすさ、退職検討理由、経営者への提言、といった口コミに加え、年収が職種、在籍年数、役職ごとに提供されています。評価が5段階で行われており、一見して社員からはどんな評価が行われているのか、が確認できます。

オープンワークでは、企業によっては求人情報を載せているところもあるため、今どんな仕事が求められているのか、そしてその仕事の年収はどの程度なのか、という点が把握できます。情報収集としては、私も非常にお世話になっています。

キャリコネ、転職会議も基本的な仕組みやサービスはオープンワークと同じです。オープンワークには口コミがある一方で、キャリコネや転職会議には口コミが無い企業、あるいはその逆もよくありますので、まずはどれか一つに登録して頂き、そのあとで気になった企業を調べてみたときに検索結果にヒットしない、といったことがあれば、別のサービスに登録してみるといいでしょう。

企業のホームページ採用ページを見る

企業は、ホームページを通じて自社の取り組みを開示しています。企業が提供している製品、サービスなどはトップページから見つけることが出来るでしょう。

新卒採用や、中途採用向けの募集要項などは、採用ページにあります。企業のホームページから、「採用」または「Recruit」といったキーワードで別ページに飛べることが一般的ですので、そうしたページを見てみましょう。

さらに詳しく知りたいときは、財務情報、投資家向け情報、アニュアルレポートなどを見てみるといいでしょう。上場している企業であれば、株主向けの情報として経営に関する取り組みを細かく説明しているレポートを開示しています。製品やサービスの売上がどの程度伸びているのか、またどの地域で伸びているのか、事業部ごとに売り上げの割合はどの程度なのか、といったものが確認できます。これをすると、競合他社との違いなども明確に見えてきます。

知り合いのつてを使って社員から話を聞く、OB、OG訪問をお願いする

実際に社員の方からお話を聞いてみるのも非常に良い手です。学生さんであれば、OB、OG訪問になりますし、社会人の方であれば知り合いのつてやつながりを使って社員を紹介してもらうことになります。

学生さんの場合は、大学や学校の学事センターが卒業生の就職先をまとめているので、それを見てアプローチするとよいでしょう。電話番号とメールアドレスが情報としてまとまっているので、お好きな方法で連絡をして頂ければと思います。

人によってはそんなつて、つながりはない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、興味を持っている企業に勤めている人ではなくても、同じ業界の企業で勤めている人であれば、参考になる情報がもらえるはずと考え、興味を持っている業界で働いている人がいないか、探してみましょう。

例えば、コンサルティングファームの例でいえば、自分自身はマッキンゼーに行きたいと思っているとしても、アクセンチュアの人から話を聞くことはメリットがあるはずです。アクセンチュアで勤めているその方は業界内のうわさとしてマッキンゼーのことは知っていますし、またご本人が転職を考えていて情報収集をしたことがあれば、間接的にマッキンゼーの情報を聞くことが出来るわけです。さらに、他にも知り合いを紹介してもらう、ということを数珠つなぎのように繰り返していけば、いずれは興味を持っている企業で実際に働いている方と直接お話が出来るかもしれません。

企業によっては社外の候補者と情報交換を行うカジュアル面談の実施を推奨しているところもあります。採用ホームページや、エージェントにお金を払ったり、セミナーを企画することで人を集めるよりも、社員が実際に候補者の方と情報交換をしてくれたほうが、より確度が高まりますし、何よりコストがかからないからです。

注意頂きたいのは、学生さんのOB、OG訪問の場合はある程度事前知識が無くても許されるかもしれませんが、社会人の方がお話を聞かせて頂く、となったときはしっかりと事前知識を持った状態でいる必要があるということです。30分程度の打ち合わせを設定したとしても、自己紹介だけして、あとは何を話せばいいのかよくわからずに沈黙する、というは非常に失礼に当たりますので、事前に聞きたいことなどは整理しておきましょう。

大体以下の内容について事前に質問を考えておくと、よいかと思います。

  • 今の仕事内容はどんなものか
  • 組織体制がどうなっていくか(役割分担、人員計画、等)
  • どういうキャリアが考えられるか、実際に例としてあるか(転職、起業、等)
  • 今後のキャリアはどう考えているか(企業ではなく、個人に対する質問)

求人サイト・エージェントの活用方法

学生さん、社会人の方ともに私がおすすめする方法は、ある程度の知識を業界本、企業のホームページ等から得たら、あとは求人サイトを確認して中途入社者向けの求人情報を確認する、というものです。企業のホームページなどは、抽象的かつ仕事内容の良い側面ばかりを取り上げていることが多く、いまいち内容がわかりにくかったり、実際には大変な業務内容などが見えてこなかったりします。

しかし、中途入社者向けの求人情報は効率よく中途採用を進めるためにも求める責任、経験などを事細かに記載しているため、読んでいて仕事内容のイメージが付きやすいのが特徴です。ある程度の理解を得られたと思ったら、あとは求人サイトの情報を確認して、仕事内容のイメージをさらにつかむようにしましょう。

求人サイトの大半は社会人向けであり、会員登録時に現職の情報を求められますが、証拠として何かしらの文書を提出する必要があるわけではないので、学生さんでも会員登録することは可能です。プランによっては最初は無料でそのあと一定期間を過ぎると有料になるので、その点は注意して有料の期間が始まる前に解約する、といった手続きは取りましょう。

いずれのサイトでも、基本的な情報を登録したら、エージェントから連絡が来るようになります。もし皆さんが学生さんであれば、これらのサイトは情報収集のためだけに使用しておき、このエージェントからの連絡には反応しないほうがよいでしょう。こうしたエージェントさんは社会人向けの転職を支援することを想定しているエージェントさんだからです。

一方で、学生さん向けのエージェントも存在します。エージェントさんに連絡を取り、あとは面談などを通じて情報を仕入れたり、あるいは面接対策までしていただくことが出来ます。もちろん、費用はゼロ円なので、利用しない手はありません。

以下に求人情報サイト、エージェントのおすすめを記載しますので、ぜひ、うまく活用してください。

学生さん向けエージェント紹介

ベネッセの就活支援サービス

ベネッセでは、学生さんがプロフィールを登録すると、その内容を見て企業からインターンのお誘いや、選考のご連絡が届くというサービスが提供されています。66万人が既に登録されているとのことです。(2021年5月時点) もちろん無料です。

5人に1人が登録!ベネッセの成長支援型逆求人就活サービス【dodaキャンパス】

キャリアスタート

キャリアスタートは、登録してくれた学生さんに対してマンツーマンでキャリアアドバイザーが付き、就職活動をサポートしてくれるサービスです。履歴書の添削、エントリーシートの添削、面接対策までしてくれるので、非常に心強いのではないでしょうか。 もちろん無料です。

キャリアパーク就職エージェント

キャリアパーク就職エージェントも学生さん向けの就活支援サービスです。もちろん無料です。年収1000万円以上の求人情報もあるとか。そんな条件出せるのは、大手企業のデータサイエンティスト採用とか、AIエンジニアの採用とかでしょうか。是非皆さんの目で確かめてください。

社会人向け求人サイト、エージェント紹介

ビズリーチ

ビズリーチは、投資銀行出身者が作ったハイクラス向け求人情報サイトです。ビズリーチでは求人情報を見れるのはもちろん、登録されている転職エージェントの評価を閲覧することが出来ます。希望する業界、会社、職種について専門性を発揮しているエージェントがいれば、その方にこちらからアプローチするのもいいでしょう。

実際、私も転職活動をした際にはビズリーチで出会ったエージェントさんを介して転職しています。

Liiga

Liigaは若手社会人向けの求人情報サイトです。Liigaでは、オンラインセミナーや各業界の勉強会の企画なども行われておりこちらに参加すると、業界や企業への理解を深めることが出来るので、非常におすすめです。

オンラインセミナーなどは人数制限をするために職歴などでフィルターがかけられることもあるので、学生さんの場合はそのフィルターにかけられてしまう可能性もあるので、その点はご注意ください。

JAC Recruitment

JAC Recruitmentは管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェントです。

とにかく求人の取り扱いの幅が広く、また勤務地が海外の求人なども取り扱われています。1200万円越えの高年収の求人が多いため、年収のアップを望みたい方にはオススメです。

エンワールドジャパン

エンワールドジャパンは外資系企業への転職をを中心にサポートしています。

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサルティング業界を中心とした求人情報を提供されているエージェントさんです。コンサルティングファームに興味がおありの方でしたら、真っ先に登録すべきてーじぇんとさんですので、ぜひご活用ください。また、コンサルティングファームから事業会社へ転職しようとされている方もサポートされているため、長期的なお付き合いを前提としてくださっています。

投稿主本人もアクシスコンサルティングのT氏にサポート頂き、未経験からコンサルティングファームへ転職いたしました。

第二新卒Agent Neo

社会人ではあるけども、まだ1年~3年程度の経験しかないので、第二新卒として転職をしたい、という方には第二新卒Agent Neoをおススメします。

第二新卒AGENTneo

終わりに

いかがでしたでしょうか。今回は、就職活動、転職活動を初めて行う人向けに、どうやったら成功できるのか、という点と情報収集の方法を解説いたしました。ぜひ、皆さんが求める方向性を明らかにして頂き、その方向性と合致する企業からの内定受諾が出来るよう、本投稿でご説明した考え方、情報収集のノウハウを活用して頂ければと思います。

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