SAPといえば、やはりリアルタイムでの会計への連携ですよね。Plan to Produceの勉強をしようと思っている私ですが、会計への連携がどのように行われているのかを理解しておくことは重要だと思うわけです。
今回は、COとPPの連携について、まとめていきます。
Agenda
Cost Centerとは
Cost Centerというのは、COモジュールのマスターで、どこでコストが発生したのか、何に対して起きたのかを特定するための情報となります。
ここでいうコストというのは、間接費として配賦しなければいけないものも含みます。例えば、工場の賃料、人件費、水道代や光熱費、などの費用も製品を製造するうえで発生したのであれば原価に乗せなくてはいけませんが、それを行う際にコストを計算する単位がCost Centerとなります。
Cost Centerは組織によってどのように定義するのかはまちまちですが、コストを管理しなくてはいけない最低の粒度の部門レベルなどで定義することが一般的に思われます。
製造部門が第一製造部と第二製造部、と細分化されていて、取り扱う製品ごとにさらに課が分かれていて、この単位で原価を見たいというのであれば、この課の粒度でCost Centerを定義し、原価を割り当てることが出来るようにしていく、といった感じになります。
Tr-Code: KS01, KS02, KS03
Activity typeとセットでコスト計算
コストセンターは原価を配賦する先となりますが、どのように原価を配賦するのか、計算するのかを定義しているのがActivity Typeとなります。
Activity typeもまた事前に定義しておくマスターで、単位当たりの費用と、その単位を決めます。例えば、社内で行うサービス1時間あたりにいくらの費用が発生する、という点をActivity typeに定めておき、実際に発生した場合にはその発生時間を入力することでコストセンターに単位時間当たりの費用×発生時間によって計算された原価が配賦される、という仕組みとなります。
Work CenterとCost Centerの連携
さて、ここまで話してきたCost CenterとActivity Typeですが、Production側のWork Centerと連携をしています。
Work CenterにはCosting というタブがあり、その中にCost Centerを指定することが出来るため、当該Work Centerに製造原価を割り当てることが出来ます。
これが、Production (PP)とControlling (CO)の間の連携となります。
終わりに
SAP知ってる人って、なんとなくなんですがFI/COだけはものすごく詳しいけど他は全く知らない人と、MMやPP、SDは詳しいけどFI/CO全然知らない人、とかに分かれて言うような気がします。
私は、まぁどっちも大して詳しくないですがFI/COはからっきしです。この機会に、概念的な部分は一通り学んで会計周りのERPコンサルタントとも会話ができるようになっておかないとですね。